エステルはグループ5の代表的なベースオイルの一つで主に油性向上剤として使用され、粘度指数が高いのでオイルの油膜強度と熱安定性を向上させます。
エステルの添加によって期待できる効果は、
・コールドスタート防止(金属面への付着)
・潤滑性向上
・熱安定性(高VI)
などがあります。
Veriorが採用するのは、日本の伊藤精油(株)が製造・販売する「MINERASOL LB-700」シリーズ。
ひまし油から生成されたエステルで、これをさらに特殊縮合加工させた脂肪酸エステルです。
一般にはエステルは(極性が強いので)水と混ざりやすく、それで加水分解を起こして劣化してしまうものなのですが、このMINERASOLは加水分解に強くなるよう分子構造を変化させてあるので寿命が大幅に伸びています。
- - - ↓ 難しい話 ↓ - - - -
水との親和性が高い = 極性が高い
極性が高いエステルほど加水分解しやすく、また各種添加剤との競合や余計な吸着が起こってしまいます。
そのため、よくエンジンオイルに使用される「モノエステル」や「ジエステル」は極性が強すぎてあまり多くは配合できない宿命があります。
その点、逆に加水分解しにくい分子構造であるMINERASOL LB-700シリーズはと言うと…?
はい。極性が弱く、添加剤との相性問題や競合吸着の問題が起きづらいのです。
その為、私もある程度安心して使う事ができるというわけです。
- - - - ↑難しい話は ここまで ↑ - - - -
柔らかいタイプでSAE20相当、固いタイプでSAE50相当の100℃動粘度となりますので、お使いのエンジンオイルの固さに合わせてお選び下さい。
ブレンドも問題なくOKです。
高分子ポリマーよりもよっぽど優秀で付加価値の高い粘度指数向上剤としてもご利用できます。
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動粘度cSt(実測値,計算値)
《CE20》40℃:40.3 100℃:8.3 粘度指数:188
《CE50》40℃:118.08 100℃:18.22 粘度指数:177
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